病気と治療
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白内障
どんな病気?
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人の眼は、よくカメラにたとえられますが、カメラのレ ンズに相当するのが水晶体です。
この水晶体というレンズが濁る病気が白内障です。
症状
一度濁った水晶体は、元通り透明にはなりません。
視界がかすんだり、光がいつも以上に眩しく感じたらすぐに診察を受けるようにしましょう。
また、上記のような症状がなくても、40歳を過ぎたら一度診察を受けることをおすすめします。
早めの診察で合併症などの多くのリスクを回避することができます。
治療
日常生活を送る上で支障のない軽度のうちは、点眼薬や内服薬により症状の進行を遅らせることができます。
視力の低下が激しい場合、有効な治療法は手術のみです。
最も一般的な手術の方法は、超音波水晶体乳化吸引術、および眼内レンズ挿入術といい、特殊な超音波の器械で水晶体を細かく砕き、眼内レンズという小さなプラスチックレンズを埋め込みます。
症状にもよりますが、手術に要する時間は5~10分程度です。
ドライアイ
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どんな病気?
ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって、涙が均等に行き渡らなくなり目の表面に傷が生じる状態です。
症状
ドライアイの患者さんは、目が乾くなど典型的なドライアイ症状ではなく以下のようなさまざまな症状に悩まされています。
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目が疲れやすい
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ものがかすんで見える
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目がゴロゴロして痛い
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なんとなく不快感がある
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コンタクトレンズをつけていることができない
治療
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症状が軽い場合は、点眼薬で目に潤いを与えることで改善を図ります。涙のタイプに応じて人工涙液やヒアルロン酸製剤、ムチンや水分を分泌・促進する点眼薬、ムチンを増加させる点眼薬などを使用します。
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涙の出口である涙点に栓(涙点プラグ)をして、涙の生理的な排出を人為的に遮断する治療を行うこともあります。
緑内障
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どんな病気?
緑内障は何らかの原因で視神経が障害され、見える範囲が狭くなる病気です。
眼圧の上昇がその病因の一つといわれています。
緑内障にはいくつかの種類があります。
眼圧が高くなる原因によって主に原発緑内障・先天緑内障・続発緑内障に分けられ、原発緑内障はさらに開放隅角色内障・閉塞隅角色内障に分けられます。
症状
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一般的に緑内障は、自覚症状がほとんどなく知らないうちに病気が進行していることが多くあります。健診などで見つかることが多いです。
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視神経の障害はゆっくりと起こり、見える範囲も少しずつ狭くなっていくので目に異常を感じることはありません。
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急性の緑内障の場合は、急激に眼圧が上昇し目の痛みや頭痛、充血、視力低下、吐き気などの症状が起こります。
治療
緑内障の治療は病気の進行を食い止めるために、眼圧を低くコントロールすることが最も有効とされています。
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治療法としては、点眼薬を中心とする薬物治療を行います。
※「閉塞隅角色内障」の場合、内科やその他の科で使う薬剤によって、緑内障に悪影響を及ぼすものがあるので注意が必要です。自分はどのタイプの緑内障かを知っておく必要があります。
糖尿病網膜症
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どんな病気?
糖尿病の3大合併症のひとつです。
糖尿病が原因で、眼球の奥にある網膜と呼ばれる組織の血管が傷つくことで血管の変形やつまり、出血などを引き起こす病気です。
単純糖尿病網膜症、前増殖糖尿病網膜症、増殖糖尿病網膜症の3段階があります。
症状
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初期段階では自覚症状はありませんが、眼球内では小さな出血や毛細血管瘤が生じています。眼科や健診における眼底検査で指摘されることが多いです。
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前増殖糖尿病網膜症では、視界がかすんで見えてくることがあります。
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増殖糖尿病網膜症では、視力が急激に低下したり、飛蚊症(視界に常に小さなごみのような影が見える)を伴うことがあります。網膜剥離が引き起こされることもあります。
治療
内科における糖尿病自体の治療が重要です。
単純糖尿病網膜症では、血糖のコントロールをしっかり行うことで眼底出血が改善することがあります。
症状が進んでいたら、新生血管の発生防止や出血に対し、レーザー光凝固術を行います。
新生血管が破れて硝子体に出血を起こす硝子体出血や、網膜が眼底から剥がれる網膜剥離が起きた場合には硝子体手術が必要になります。